Marioレポート1

vengavale2005-08-07



友人のMarioさんが、去年ホンジュラスへ3ヶ月行っていました。彼の見たホンジュラスと、そこでの出来事を紹介させていただきます。

1 一瞬のホンジュラス
 昨年の11月中旬から、今年の2月中旬までの3ヶ月間、中南米ホンジュラスという国で、孤児院の手伝いをしながら生活して来ました。おととしの11月、友人と共に2週間、この国を訪れて以来、強く心をひかれて、この国と人々の事を知るために、さらに長い時間をすごしてみたくて、1年間準備をしました。

 スペイン語を習得し、中米の歴史を学び、各種の予防接種を受け、おととし私を受け入れてくれた現地の孤児院を経営する修道会と連絡をとり、11月13日に日本を発ちました。おととし一緒に行った友人は、都合がつかなかったのでひとりで出発しました。

 ホンジュラスまでの旅は、日本から約2日です。途中アメリカのヒューストンで1泊し、翌日一日1便だけ運行している、ホンジュラス行きの飛行機に乗り換えます。赤道よりやや北の熱帯地方に位置し、日本の約3分の1の国土に、約600万人の人口を持つホンジュラスは、その国土の60%以上が山という山岳国です。日本の東北地方をさらに山深くした様な、複雑な地形と熱帯地方独特の深々とした緑におおわれた、豊かな自然を持っています。

 食卓にあがるほとんど全ての食べものは、この肥沃な土地が生み出す自然の恵みです。バナナだけでもいくつもの種類があり、いくつもの料理法があり、また日本にはない、いくつもの野菜やくだものが溢れるほどに実っています。
 
 飛行機の窓から見下ろすホンジュラスの土地は、どんなに見ていても飽き足らない豊かな自然の恵みに満ちています。しかし、地上に降りるとそれは一変します。これは、私が過ごした3ヶ月間という時間の中に見た、ほんの一瞬のホンジュラスの姿のレポートです。
(つづく)