2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Marioとその仲間たち 2

今日は、ディグナちゃんを紹介します。彼女は14歳。父親は行方不明、母は養育できず、この孤児院にいます。踊りが上手な女の子。

Marioとその仲間たち

Marioさんのホンデュラスレポートは、最終回を迎えました。とてもたくさんの人が読んでくれたことを、本人はとても喜んでいます。管理人vengavaleも、これからもいろいろな世界を、自分の目でしっかり見て、レポートしていきたいと考えています。 Marioさん…

 Marioレポート15

7.エルサの手紙 3ヶ月という時間は、あっという間に過ぎて行きました。おととし私が初めてここを訪れた時、それは私の初めての海外旅行でした。そして、スペイン語は一言もしゃべれませんでした。たった2週間という短い訪問でしたが、私の心をつきぬけて行…

 Marioレポート14

6.自身につきつけられたホンデュラス(その2) 私は、取り乱した気持ちをおさめる事が出来ませんでした。やがて、夜半過ぎになって、シスターたちは帰って来ました。そして、私は聖堂へ呼ばれました。院長の手には、私の現金800ドルがありました。彼女の…

 Marioレポート13

6.自身につきつけられたホンデュラス そして、私自身もついに盗難事件にあってしまいました。帰国用に確保しておいた現金800ドルを、全額盗まれてしまったのです。私が生活している孤児院の、私の部屋から持ち出されました。シスターたちからは、いつい…

 Marioレポート13

5.グラシエーラとその家族 (その2) 今、彼女(グラシエーラ)は聖母の家で働きながら学校へ行き、習ったことをそのまま弟と妹たちに教えています。私は、彼女たちと一緒に、クリスマスを過ごしました。とても明るい子供たちで、踊りが上手で、私にいく…

 Marioレポート12

5.グラシエーラとその家族 私が滞在していた街サンタ・ロサ・デ・コパンから2時間くらいバスで走ると、隣の県オコテペケに入ります。そこには私が手伝いをしている孤児院と同じ修道会が経営する「カーサ・デ・マリーア」(聖母の家)という名の、別の施設が…

 Marioレポート11

4.シスター斉藤をたずねて(その3) しかし、この国で強盗に入られて、殺されなかったのであれば、それは全く幸運だったと言わざるを得ません。この国では、誰でも銃を持っていて、強盗は相手を殺して金品を奪うのです。そのためにどの家も鉄格子に囲まれ…

 Marioレポート10

4.シスター斉藤をたずねて (その2) 私が会ったひとりの30代くらいの婦人は、そこに来るバスに乗るまで3時間歩いて来たと言っていました。おそらく子供の頃から働いて、15−6歳で結婚して子供を産んだであろう、一般的な貧しいホンデュラス女性の彼女にと…

 Marioレポート9

4.シスター斉藤を訪ねて おととし、初めてのホンデュラス訪問を終えて帰国した直後、ひとりのシスターと偶然に知り合いました。彼女は今グレガシオン・ド・ノートル・ダムの斉藤雅代シスターで、私とほぼ同時期にホンデュラスと中米各地にミッションで滞在…

 Marioレポート8

3.12月23日 (その3) 貧しい子供たちは、いつも同じボロの服を着て、裸足で歩いています。そして、あからさまにお金を要求し、時には私のポケットの中に手をつっこんできます。ホンデュラス国内の唯一のアジア人司祭、ベトナムのホセ・チェク・トラン師…

 Marioレポート7

3.12月23日 (その2) 日本には存在しないことで、この国(中米全体)に存在することのひとつは、激しい貧富の差です。指導者層を始め、一部の富裕層があらゆる利益を私物化してしまうのです。そして本来それらの利益によって成り立つ教育や、医療、さらに…

 Marioレポート6

3. 12月23日: もうひとつのホンデュラス その事件は、クリスマスを直前にひかえた12月23日、その準備のために大勢の買い物客でにぎわうホンデュラスの第2の都市サン・ペドロ・スーラで起きました。 市内を走っている1台の路線バスが、突然2台の車にはさみ…

 Marioレポート5

2.トーニャ (その2) 実はその頃、孤児院のシスターたちの間では、彼女を専門の施設へ移すという話が持ち上がっていました。中米で生まれ育ったシスターたちには、障害を持った人に対峙するために必要な知識は、先進国ほどには与えられていないのです。 …

 Marioレポート4

2.トーニャ 孤児院の中には、ひとりの障害を持った子がいました。彼女の名はトーニャといいます。彼女の母親は、心の病をもっていて、子供を育てる事は出来ませんでした。父親は殺されてしまいました。残念ながら、ホンジュラスの社会の中に障害をもった人…

 Marioレポート3

1.洗礼 (その2) ホンジュラスで医師になる者は、みなキューバで医術を学びます。医師を目指す事が出来る者は、国内の富裕層ですが、それでも米国の高度医療技術を学ぶ経済力を持つ者は、ごく僅かと聞きました。そのため医療レベルは、極めて低いのです…

 Marioレポート2

2.洗礼 現地に到着して、1週間が過ぎた頃から下痢が止まらなくなり、発熱も始まりました。これは日本から渡航する者のほとんどが経験することのようです。日本の高度に管理された衛生環境になれている体にとって、ホンジュラスの不十分な衛生環境の中では…

 Marioレポート1

友人のMarioさんが、去年ホンジュラスへ3ヶ月行っていました。彼の見たホンジュラスと、そこでの出来事を紹介させていただきます。1 一瞬のホンジュラス 昨年の11月中旬から、今年の2月中旬までの3ヶ月間、中南米のホンジュラスという国で、孤児院の手伝い…