valeレポート: スペイン2 シードル

sidreria

2.シードル(りんご酒)

先日泊まったパラドールは、スペイン北部のアストューリアス(Asturias)というところにある。この町、実は、シードル(sidra:スペイン語でシドラ)というりんご酒の名産地。町中、シードル屋と、もうひとつの名産チーズ屋であふれている。


シードルは、大きなプラスチックのカップに、少量を注ぐのが正しいやり方。しかも、注ぐときに、シードルのビンを思いっきり上に上げて、カップを思いっきり下に下げて、それこそサーカスの見世物か?と思うくらいに、周囲にシードルを撒き散らしながら注ぐのである。


シードル屋は、スペイン語でシドレリア(Sidreria)と呼ばれ、もちろんみんなシードルを頼む。お酒といっても、あまりお酒のような味がしない。どちらかというと、ほんのり甘い酢酒という感じ。(まあ、りんごを発酵させたお酒だから、当然そうなるが)。でも、アルコール分はビールより高いから、飲みすぎには注意!


写真は、入ったシドレリアで、ウェイトレス(スペイン語でカマレラ:Camarera)にシードルを注いでもらったときの図。本当は、お客さんに背を向けて注ぐ。カップに跳ね返ったシードルがお客さんの方へ飛び散らないように、らしい。しかし、他のお客のシードルを注ぐ時は、こちらへ跳ね返ってくるから、被害は免れない。シドレリアには、汚れてもいい服を着ていくことがおすすめ。