クロノス

演劇集団キャラメルボックスの「クロノス」という演劇を観て来ました。原作は、映画『黄泉がえり』の梶尾真治が書いた小説「クロノス・ジョウンターの伝説」。「黄泉がえり」と同じく、時間を使ったトリックと恋愛をからめた物語。今流行の「純愛」がテーマだ。


舞台は池袋サンシャインシティ劇場。これが、けっこう駅から遠い。サンシャイン通りから行くと、ゆうに15分くらいかかってしまった。(道に迷っていたからだけど)


やっと劇場に着くと、けっこう人が群がっている。vengavaleは招待券をもらったので、まずはチケットを引き換える必要があった。もらったのは、1階の補助席。「満席だから」という理由だったが、ポツポツと空席があったので、やっぱり招待客はベストな席はくれないのだな・・・とちょっと寂しくなる。


席に着くと、隣には30代くらいの男性が座っている。この人が、なんと「口臭」男。顔を近づけていないのに、とても異臭がする人で、気の毒に内臓がお悪いのだろうと思う。しかし、臭いには勝てず、しばらくつらかった。


そして、演劇が始まる。やたらテンションが高い前座に、すっかりテンションが下がる。何であんなに元気なんだろう?


それで、ここからが本題。ちょっとブルーな気持ちで席に着き、口臭男という最悪の状態のなか、劇は順調にすすむ。お客さんをあきさせない、軽快な台詞と、がんばって入れたギャグが冴える。ひとつだけ、「キテレツ大百科」がらみのネタは、知っている人が少なかったのか、かなりすべっていた。


とりあえず合格点の演技だったが、残念なのはエンディング。もうひとひねり欲しかったが、結局主人公は、助けたかった女性を過去に飛んで助ける事ができる、という言及で終った。うむ。やはり純愛はハッピーエンドで終るのがいいのかな。


とにかく、あの上川隆也も在籍していた劇団。一見の価値あり。
http://www.caramelbox.com/