スペイン サント・ドミンゴ・デ・シロス 本場グレゴリオ聖歌

シロス



日本で一時期流行ったグレゴリオ聖歌を聞きに、本場ブルゴスのサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院に行きました。パラドールで聖歌のスケジュールを聞くと、ガイドブックとは違う時間。季節によっても異なるので、必ず確かめたほうがいいです。


vengavaleたちは、10時半のサービスに間に合いました。扉を開けると、朝のせいか、ほとんど人がいません。信者らしき人4人と観光客らしき人たち4人。前のほうに座っています。何やら、若い修道士さんたちが、紙を配っていた。これは歌詞カードのようなもので、後で回収されます。


vengavaleたちは、遠慮して、ちょっと後ろの席へ。すると壇上に真ん中のキリスト像の後ろから、ぱらぱらと黒い長衣を着た修道士さんたちが現れ、二手に分かれて座ります。左右20人くらい集まったところで、おもむろに聖書を開き、一人が読み上げ、それを皆が合唱。これが、本場グレゴリオ聖歌


何を言っているのかよくわからないけれど、彼らの歌声にはしばし癒されました。ほとんどが老人ですが、2,3人若い(といっても30代くらいかな)男性がいて、その人はやはり下っ端なのか、紙配りや端のほうへ座って、遠慮がちにしていました。


ざっと20分くらい、何回かの聖歌を歌い、退場。そして、この動作が、2時間毎くらいに、一日に、朝課、賛課、聖体、6時課、晩課、終課の6回行われる。彼らにとっては祈祷の修行なので、観光気分で写真など絶対撮れないです。(院内撮影、録音禁止)


しかし、いい気分で修道院を出、休みで閑散とした街を歩いてみました。ここは完全観光地化されているらしく、バスの駐車場も、自動車の駐車場も、ホテルも充実しています。その割りに小さいツーリストインフォに立ち寄ってみました。まさか日曜は開いてないだろうと思ったら、ちゃんと人がいて、しかも英語を話すのです。それに、日本語のパンフレットも置いてありました。やっぱり、観光地です。


ちょっと小雪の舞う日でしたが、昼すぎから続々と人が増え始めました。みんな朝寝坊して、昼から活動しているようです。でも、そう思うと、早起きしてグレゴリオ聖歌を少人数で聴けて、ちょっと得した気分でした。


売店グレゴリオ聖歌のCDを購入。20ユーロ。ちょっと高いが、これでいつでも聖歌に癒されることができるのである。