フランクフルト2−日本映画祭

vengavale2007-04-29


vengavaleの目的は、ここで開かれる日本映画祭に参加すること。ここフランクフルトは、映画文化の促進に力を入れており、毎年このようなイベントが開かれるようです。ゲーテ大学で行われたこの映画祭には、日本からたくさんの監督さんたちが招待されていました。

今回女優の桃井かおりさんが、監督としていらしており、レセプションパーティでは、やはりひときわめだっておりました。でも意外と背の小さい人で、顔も小さく、お年を感じさせないところは、やはり女優さんです。

桃井さんは「いちじくの顔」という映画を撮りました。みなさんご覧になりましたか?彼女と「いつか読書する日」の監督緒方明さん、批評家四方田犬彦さん、ウィーンの日本映画研究者、大学教授ローランドさん、そして若手の女性監督をまじえて、日本映画のブームについてトークが行われました。【写真参照】

「日本の女性監督が目だって来たのはなぜか?」のテーマには、やはり「カメラの軽量化、技術の発展、映画祭への参加しやすさ」などが挙げられていました。なかでも桃井さんの「この人なら、面白そうな映画を作ってくれそうだ、ということで、お金を出してくれるところが増えた。だから、技術的なことも何も学んでいなくても、映画を撮れる機会が増えたことが、女性の映画進出へのきっかけとなった」というコメントは、納得させられました。

女性若手監督は、「映画は趣味でやっていこうと思います」という旨の発言もあり、気軽に表現したい人にとっては、心強いコメントだと思います。商売っ気を抱えない分、芸術的作品や商業ベースには決して乗らない、けれど無視できない社会問題などを撮る作品なども増えてくると思います。

このようなトークやイベントあり、日本映画も欧州にいると、なかなか観る機会もないけれど、ここではたっぷり観ることができました。都合が合わずに、見逃した作品も多く、もっと余裕のあるスケジュールだったら、もっといいのに、と思います。

それにしても、ドイツ人の日本映画ファンは、非常に多く、日本語を習っている人もとても多い。これは欧州全体の現象で、ほとんどは日本文化が好き、日本映画、マンガ、アニメが好き、という純粋な日本好きな人たちだそうです。でも中には、「日本語を話せると女性にモテるから」などと、見せびらかすために、日本語を習っているやからもいるのだとか。むむ、許せぬ。

しかし、昔なら東洋の一小国の言語など、「モテ」の条件のじょの字にもひっかからなかったのに、時代は変わったものです。。。。