マドリッドースマ・フラメンカ

以前にもちょっと触れましたが、この時期のマドリッドは、フラメンコ大集合のイベントがあります。それを「スマ・フラメンカ」といいます。

vengavaleもその一つ、コンサートに行ってきました。この日は2セッションあり、前半がカタルーニャ出身のフラメンコ歌手ホアン・コルテス・デュケンデ(Duquende)さんという、おじいさんの回と、後半がフランスのフラメンコグループで、ちょっと現代風なギターと踊りのミックスでした。

フラメンコは本来、カタルーニャのものではないので、バルセロナなどでやっているフラメンコは、昔敵国だったマドリッドの文化として、珍しいものだそうです。日本でも今でも会津若松と山口は仲が悪いといわれるくらいですから、昔カタラン語使用を禁止されたカタラン人がフラメンコをやることは、敵国の文化をやるようなものだといわれる場合もあります。もちろん、現代はその意味合いが薄れていますが。

もとい、デュケンデの声量は、ハンパでなく、マイクの音が割れるほどの大音量でうたっていました。ギター、パーカッション、ヴィオラ、そしてコーラスの2人が合わせるという、フラメンコのイメージが一新された舞台でした。

それでも、フラメンコは踊りがオリジナルではないそうです。元は、歌とギターが主流だったそうです。

そして、後半のフランスのグループ。白のスーツで決めたダンサー男女2人が、音楽に合わせて踊ります。ギター、ベースギター、パーカッション、歌と、先ほどの組み合わせと似たところもありますが、こちらは現代風アレンジで、音量に圧倒されることはありません。

ダンサーもちょっと太り気味で、足の動きは非常にすばらしいけれど、見た目があまり華がないなあ〜という感じでした。

日本のフラメンコのコンサートもありました。大沼由紀(踊り)、俵英三、滝本正信(歌)の3人は、日本におけるフラメンコ推進の功績で、表彰されてもいましたが、vengavaleは舞台は見られませんでした。

フラメンコといったら、あのロングのスカートに、カスタネットの踊りをイメージしていましたが、もっと奥の深い文化なのでありました。