ロマンティック街道の旅5−ローテンブルグ 4
中世犯罪博物館
法の概念が出来る前は、現在では非人間的と思われるものも、当時は常識だった。
ここはいろいろ笑える刑罰の道具がある。
これは何だかわかりますか?これはシェイムマスク。軽犯罪を犯した人が、このマスクを被って、罪状を首にぶら下げて、街中に立つというものです。それをみて、みんな石を投げたり、嘲笑したりするという刑です。 こんなふうに。
これはネックバイオリン。何かというと、口論して口うるさい女達二人をこの首輪に入れて、広場で口論させるという刑。うるさそうです。
これは、結婚前に不貞を働いた女性が、結婚するときにする藁のベールです。結婚まで処女を保った女性は、美しい白い布に宝石をちりばめたようなベールをかぶれるそうです。これはもちろん女性だけへの処置。男女平等なんて、概念も何もない時代でした。
これはウィッチキャッチャー。魔女を捕らえる道具です。なんだかUFOキャッチャーみたいなネーミングです。魔女はこうしたかぎ付きの道具で首を押さえつけるのです。
それでも、裁判もちゃんとあって、証拠不十分で釈放というケースも、なくはなかったらしいです。でも、段々と魔女は冤罪が増えていきます。
これは天秤。今でも弁護士のバッジに使われている、「公正」を意味するものだそうです。これがある街は法で守られていることの印だとか。
これは、魔女の恐ろしい仮面。悪いことをすると、イボが出てきて、恐ろしい形相になるのだ、というシンボルでもあるそうです。
そんなこんな、実際に使われた道具もあり、刑が行われていた様子を示すパノラマもあったりで、グロいですが、ちょっと笑ってしまうものもあります。
最後にショップを抜けると出口ですが、vengavaleは魔女の資料を探していると店員さんに伝えると、乱丁本(表紙の一部が切れている)を見つけてくれて、かなり高い本を安値にしてくれました。
結構オタク系の人も観に来ていました。人間の内面って、暗黒ですね。