ロンドントリビア

vengavale2010-10-17


英国にやってきました。こちらはもう秋ですが、すでに気温は冬の装い。コートにブーツ、マフラーが目立ちます。それでも寒さに強い英国人は、「ちょうどいい」といっております。

ロンドンはもう何度も訪れたのですが、今回は目新しいものをいくつか紹介。

1.ボリスバイク
市内のレンタルサイクル。ロンドン市長の名をとって『ボリス・バイク』(バイクは英語で自転車の意味)と呼ばれています。登録して利用料を払えば、市内のどのバイクステーションでも借りることができ、また返却することもできます。ロンドン市民9.4万人が登録したそう。今は一自転車に付き3人の利用者という割合だそうです。

ロンドン市民の足は主に地下鉄と自動車ですが、ロンドン市内は一方通行が多く、自動車があふれ、かなり空気は悪いです。地下鉄は現在初乗りが4ポンド【約550円位】で、おまけによく止まります。自転車レンタルは、環境にもラッシュにもうまく働いてきているとか。でも、雨が多い英国の気候だと、自転車を嫌がる人もいるでしょうね。

ちなみに、日本のままチャリ(カゴ付き、後ろの椅子付き自転車)は世界でも類のない自転車だそうで、自転車に関しては日本は先進国なのかもしれませんね。(ただし、自転車レーンが少ないから、歩行者や自動車にとってはままチャリは怖い存在ですが)

2.フリーメイソン
 秘密結社と言われるフリーメイソンの英国での最初の会合がこのあたりでもたれたのが1717年だそう。そのことを伝える看板が聖ポール寺院の近くにひっそりと飾ってありました。18世紀のこのあたりは、何もない、それこそ秘密結社のアジトにはもってこいの場所だったのかな?と想像すると面白いです。

3.ロンドンミュージアム
観光客が意外に訪れない、ミュージアム・オブ・ロンドン。ロンドンの歴史がつまったミュージアムです。vengavaleは半日かけて訪問。けっこう飽きないですよ。

古代のロンドンの生活展示から、中世、近世へ。ロンドンの大火事や黒死病についての展示は、フィルム上映もあって、なかなか楽しいです。この日は近所の小学生たちが社会科見学に訪れていて、非常にうるさかったのですが、展示品を写生する様子がかわいかったです。

もう少し時間と体力があれば、現代の展示もじっくり見たかったです。クイズ形式の展示もあり、検索データベース入りのPCもあって、ちょっとしたスタディスペースも。疲れたら、中にカフェもレストランもあり、ショップも充実しています。

それにしても、ちょうど英国では学生に対する学費の値上げを無制限に決めていいという法案が提出され、トラファルガー広場では学生の反対集会が行われていました。学費を払えずにバイトにあけくれ、もしくは退学する学生がいるのは日本も英国も同じ。でも、ニュースのコメンテイターがはからずも言っていた、「英国のミュージアムがすべての人に無料なのは、国費の無駄遣いじゃないのか」という考えは、結構痛いところをついていると思いました。そのうち、ミュージアムも有料になるかもしれませんね。