8.お城に泊まれる!

alarcon


日本では、ほとんど入れないか、入場料を払って入るか、博物館になっているケースの多い、お城。しかし、スペインでは、お城に泊まることもできるのだ。


マドリッドから、車で1.5時間くらいのところ。ちょっと寂しい孤立した場所に、ひときわ高いところにそびえたつお城。これが、なんとパラドール(スペインの国立ホテル)なのだ。アラルコン(alarcon)というところで、本当にお城だったところだ。ホテルとして利用するようにしたのは、1983年くらいらしいので、まだ内装は新しい。でも、部屋は17くらいしかないので、ハイシーズンの頃は、予約が非常に取りにくいのだ。


お部屋は、岩の質感を残した壁でかこまれ、古いお城の様子を体験できる。しかし、なぜかバスタブや洗面シンクは、非常にモダン。近代ホテルの様相なので、なんかミスマッチだった。それでも、窓からは、その城下都市の塔が見えて、雰囲気はムイ・ビエン(muy bien:とってもよい)!


アラルコンは、一日居れば十分見れる小さな街なので、早めに着いて街をぶらぶらし、点在する塔や物見塔、崩れた門などをめぐって散歩しよう。そして、十分おなかをすかせたら、パラドールのレストランでお料理をいただこう。(開店8:30pm)。その地方ラ・マンチャ料理も楽しめる。夜はお城がライトアップして、遠くからみると、これがもうたまらない。(11:30pmで消されちゃったけど。案外エコロジー


朝食つきなので、朝食も同じレストランでとるが、他のパラドールと違って、バイキングではなく、テーブルごとにサーブしてくれる。メニューのどれを頼んでもいいので、とてもお得。それに、2種類のジャムがついているのだが、これが絶品。オレンジのジャムと、ワイン付けの木苺のジャム。両方食して感動し、食べかけを持って帰っていいかとカマレロ(ウェイターのこと)に聞いたら、新しいビンをもってきてくれた!またまた、感動。


今年は、ドン・キホーテ100年記念で、パラドールでもキャンペーンがはられていた。ラ・マンチャ地方のパラドールで宿泊や食事をすると、ヘルメットポイントがもらえて、5週間無料宿泊券に応募できる。(しかし、エントリーするまでが大変そう。一人ずつのポイントなので、合算できないし)


とにかく、一回は泊まってみるべきアラルコン。今年末には、あらたにパラドールの隣にホテルもできる。もっと集客状況がよくなり、観光地としてこれから売り出して行きたいみたいだ。

[写真:パラドール・アラルコンの遠景]