ブダペスト1−ハンガリーはスペイン人で彩られる

vengavale2007-04-09


今年のスペインのイースター休暇(Semana Santa)は、4月5日〜8日でした。日本のGWにあたるこの連休に、やはりスペイン人の大移動が始まります。

Vengavaleたちは、今回、ハンガリーの首都ブダペストに行きました。ちょうど友人がいるので、いつか訪ねたいと思っていた国です。

マドリッド発直行便が取れなかったので、フランクフルト経由のルフトハンザ(LH)を予約。定刻通りマドリッドを出発。周りはほとんどスペイン人です。

ところが、ここからが大変だったのです。フランクフルトに着くと、ブダペスト行きの次の便の表示がありません。

「おや?遅れているのかな?」

飛行機の遅延で、ゲートが定まらないのは良くあるのですが、フランクフルト空港は、ゲートのアルファベットごとにイミグレーションの場所が分かれているので、ゲートがわからないことには、行く先が定まりません。近くにいたLHのスタッフをつかまえて聞いてみると、なんと、

ブダペスト空港での、LH地上勤務員のストライキで、今日はその便はキャンセルされたようです。残念です」

なんですと〜!!

そんなこと、マドリッドで教えてくれ〜と心の中で叫びつつも、振り替えを頼みに行かなくてはいけません。

急遽スタッフに言われたゲートEを目指すことに。ターミナルを結ぶトラムに乗り込み、Eへ行くと、「ああ、LHのチケットカウンターはAだよ」といわれ、

なんですと〜!!

また、トラムで逆戻り。やっと見つけたチケットカウンターで事情を話すと、「確かにその便は、キャンセルされていますね。」と笑顔の素敵なお兄さんが対処してくれた。でも、すぐあとの便も満席、次の日の朝の便も満席。万事休すと思ったら、「ウィーン経由、ブダペスト行きがかろうじて乗れるかも」ということで、アレンジしてもらった。

一度スーツケースを取りに行き、またチェックインして、ウィーン行きの便のゲートへ。

着いてみると、やはりブダペスト便キャンセルで流れて来た、スタンバイ乗客がたくさんいた。中にはブチ切れてしまったアメリカ人もいて、「これで3度目だ!ここに来るように言われたんだ!」とスタッフに噛み付く。vengavaleたちも、「予約はいっていませんよ」と、軽くあしらわれてしまう。

しかし、クレーマーvengavale、負けじと「これはキャンセルされた便からの振り替えで、LHのオフィスで発行されたチケットです」と冷静に、ゆっくりと、しかし大声で伝える。

隣にいたベテランらしきおばさんが、やっと事情を飲み込んだらしく、やっとボーディングパスを発行してくれる。

やれやれ。

中に入ると、同じような境遇の人がおり、vengavaleたちは席がバラバラになってしまった。しかし、LHスチュワードが、大変親切にも、隣同士に座れるよう、他の乗客に頼んでくれている。その間何人か境遇の同じ人たちが、最後尾で待たされていたが、彼が特別に飲み物を用意してくれて、ちょっとラッキー。待っている間、ジュースを飲んで、気分はVIP.

ウィーン行きも満席で、まあ大変だったけれども、予定より3時間ほどの遅れでブダペストに到着。空港からホテルまではタクシーでスムースに行けた。

それにしても、直行便なら2時間半ほどのところへ、10時間くらいかけて2カ国経由したなんて、愉快な経験だった。機内食スナックも3回食べたし、よく歩き、よく話し、初日の夜はぐっすり眠れた。

すっかり暗くなり、ライトアップのキレイな国会議事堂(写真参照)を見て、明日からのブダペストに思いを馳せるvengavaleなのでありました。