ブダペスト2−国会議事堂

vengavale2007-04-10


さて、翌日はピーカンの絶好の観光日和となりました。まず、観光スポットのひとつ、国会議事堂を目指します。ここは、世界で3つ目に大きい国会議事堂だそうです。(ちなみに1位はアルゼンチン、2位は英国)。

まず、門の前には、拳銃所持のガードマン(警察か?)が立っています。ここで、「国会ツアーに参加したい」と告げると、パスポートを持って、グループ代表者が一人だけ、受付に入ることを許可されます。(かなりシビア)。受付で入場料(3,200FT位、学生半額)(注:FT=フォリント。1ユーロ=240Ft.)を支払うと、予約をしてもらえます。

15分おき位にツアーがあるのですが、電話であらかじめ予約しておくことも可能。時間の無い人は、電話予約が無難です。当日予約した人は、領収書をなくさずに。領収書に、予約時間が書いてあり、入場の際、それを見せなければなりません。それをなくしたために、入場をあやうく断られそうになった、中国人カップルがいました。最初は入場を許可されませんでしたが、かわいそうに思ったのか、最後は入れてもらっていました。これも、対処した相手によるようなので、用心しましょう。

さて、ツアーは、団体30人で、英語ガイドが一人つきます。最初に空港のようなセキュリティチェックが行われますが、厳しくなく、めったなことではアラームは鳴りません。通行と同時に時計のようなものが渡されます。(整理番号のようなもので、最後に返却します。入退場をチェックするためです)。

そして、ツアーが始まります。(ふう、やっとだ)。カメラ撮影は原則自由。ただフラッシュ禁止の部屋があります。

まず、階段を登ると、建物の歴史を説明してくれます。ハンガリーの建国は896年。この建物の着工は、1885年に始まり、ミレニアムの1896年竣工を目指して行われました。結局ミレニアムには間に合わず、10年以上かかってやっと完成。横に広く、敷き詰められた赤絨毯は20キロにおよぶそうです。

そして、フラッシュ禁止のお部屋へと入ります。ここのメインは、聖イシュトバーン王の王冠。非常に暗くわかりにくいのですが、王冠の上にある十字架が横に傾いているのがわかりますか?

理由は定かでないのですが、この傾斜十字架は、ハンガリーのシンボルになっていて、おみやげ物にもよくロゴとして使われています。

次のお部屋は、人口大理石が使われて、着工に携わった人たちの彫刻が飾られています。

当時、本当の大理石よりも人工の方が高価だったらしいのですが、ハンガリーでは天然が余り採れないこと、より高価なことが理由となって、人工大理石を多くの部分に使ったそうです。

そして、面白かったのは、議事会議場、に入る廊下。良く見ると、金属の置物が。。。

これ、何だかわかりますか?

これは、議員達が葉巻を置いておく場所だそうです。会議場は禁煙で、休憩の時に外に出てきて吸い直すそう。間違わないように番号も振ってあります。廊下には他にもこれが置いてあり、休憩時間の廊下は、煙幕で視界が利かないでしょう。政治の行方も、見通しにぶい、なんてことにならなければいいのですが。

つづく。