シグエンサー清水の街

vengavale2007-05-17


マドリッドから車で2時間ほど行ったところに、シグエンサという街があります。ここは水で有名。スペインの最も有名なミネラルウォーターのペットボトルの商品名にもなっています。日本で言えば、南アルプスの天然水みたいなものでしょうか。

そのシグエンサは、あまり観光地としてはぱっとしませんが、一番有名なのはパラドール(国営ホテル)です。このパラドールは12世紀の貴族の家だったところを改築して、ホテルにしていますが、家というより、お城です。【写真参照)

別に観光名所があるわけでもないので、ここは本当にゆっくり本でも読んでくつろぐ、といったパラドールです。vengavaleがちょうど行ったときは、いわゆるスペインのゴールデンウィーク最後の週末だったのですが、家族連れや結婚式で集まった人が大勢いました。

パラドールの中の庭を一人で散歩して、写真を撮っていたところ、一人のスペイン人男性が、「写真撮ってあげるよ」と近寄ってきました。ちょっと怪しいなと思いながらも、写真を撮ってもらい、つたないスペイン語で会話。カメラを返してもらって、出口から出ると、なんとその男性がついてきます。

「どこから来たの?」

おお、やはりナンパか?と内心思いつつ、『日本です」と答え、スペイン語は少ししか話せないと告げると、あちらもつたない英語で話してくれました。どうやら近所に住んでいる人で、今日はいとこの結婚式で来ているとのこと。

vengavaleの連れがトイレから帰ってきて、話に加わると、近所の観光名所を教えてくれました。

なんだ、ナンパじゃなく、単に親切な人だったんだ。どうも日本人をカモにする怪しいやからの話を聞いていると、こんな善人まで疑ってしまう、悪い癖がついてしまっていました。その人はアントニオさんと言って、非常にフレンドリーにしてくれました。いとこが結婚して、寂しかったのかな?

ともあれ、やはり善人ばかりではないので、気をつけたほうがいいですが、田舎町で善人に触れて、心はシグエンサの水のように清らかになった(と思い込む)vengavaleでした。