ダブリン2−ケルズの書

vengavale2007-05-30


ダブリンに来たなら、ぜひトリニティカレッジを訪ねましょう。ここは普通の大学ですが、ここに納められているケルズの書というのが、1000年以上前のアイルランドの古い書なのです。

アイルランドキリスト教が入ったのは、5世紀。聖パトリックという、今でもアイルランドでおまつりされている聖人で、世界中アイルランド人の住むところで祝日とされる St. Patric Day の正にそのお方です。

ケルズの書は、ラテン語キリスト教聖書の4つの福音を書いたものですが、一番の特徴は、色彩とデザインでしょう。様々な石から取った塗料で、青、金、緑、朱色、黄色など、色あせずにきれいな色彩で、飾り文字やイラストが描かれています。

デザインは、2次元でパースペクティブなどは当然ありませんが、どこか東洋の絵を思い出させる、ちょっとキュートな絵です。これも色彩豊かで、絵としても立派に鑑賞できます。

この書は、図書館の1階、中2階にあり、展示が1階、実物が中2階です。中2階はいつも混んでいるので、気長に待ちましょう。

そして、最後は最古の本も所蔵している、図書館です。天井がやたら高いですが、蔵書が多すぎて、上に増築していったために、やたらと天井が高くなってしまったそうです。ここの展示の中で、見逃してならないのが、ハープ。ガラスケースに入っているので、見落とさないように!

それにしても、大学内が観光地になっているなんて、学生にとってはいい迷惑かもしれません。当日は試験も行われていたらしく、構内には学生と関係者以外、立ち入り禁止になっていました。うろうろすると注意されるかもしれないので、図書館を出たら、建物を見るくらいにして、中に入るのはやめましょう。

ツアー客も必ず立ち寄るところなので、朝早く行くか、お昼時に行くと空いているかもしれません。学生割引あり。