ベルリン5−ベルリンの壁は今

vengavale2007-07-06


ベルリンの壁が崩壊したとき、vengavaleはアメリカにいました。その時のL大統領の誇らしそうな顔もさることながら、ルームメートのドイツ人が、祝杯をあげていたのを思い出します。共にTVで壁をぶち壊すドイツの人々を見ながら、「ああ、一つの時代が終わった。」と実感したものです。あの壁の崩壊は、自由の象徴でした。

それから数年。やっとTVで見た場所にやってきました。ベルリンの壁があったところ、検問所は「チェックポイント・チャーリー」といいます。アメリカ人兵に検問を受けるところだったからです。その向かいには、ソ連兵が警備する、壁の向こうがありました。

今ちょっとした民間博物館になっています。主に写真が飾ってあり、東ドイツから逃亡に成功した人たちの、手の込んだ手口が紹介されていました。例えば、2つのスーツケースを並べて、穴をあけ、人ひとりを運んだとか、車の裏に人が隠れる場所を作ったりとか。。。。

でも、悲劇もたくさん起こりました。18歳の少年が壁を登ろうとして、射殺された写真もあり、銃弾で撃たれた車が展示されていたり。

そういえば、石の森章太郎さんのマンガ「サイボーグ009」に出てくる004は、東ドイツから恋人と逃亡する途中、恋人が射殺され、重傷を負った自分自身は、目覚めたらサイボーグ兵器にされていたという設定でした。

時代を感じさせます。

壁は今はお土産として、17ユーロくらいで売られています。でも、本物かどうかは疑問。