プラハ7−ゴレムのおはなし

vengavale2007-07-25


ユダヤ人墓地にやってまいりました。ユダヤ人墓地、シナゴーグ(内の資料館)を数箇所まわる基本コースがおススメです。郊外には、強制収容所もありますが、時間と興味がないと、ちょっと難しいでしょう。

さて、ユダヤ人墓地は意外と人気で、炎天下の中、ゆうに20分は並びました。でも、なんてことはない、チケット売り場が一つしかないので、毎回どのコースにするか迷う人や、学割を頼んでいるのに、学生証を用意しないで探している人など、手間取っているので、時間がかかるのでした。

あとでわかったのですが、他にもチケット売り場があったので、混んでいるときは、他のシナゴーグから先にトライしてみるといいかもしれません。

そして、墓地。 そこにひときわ大きい墓石があります。それが、ゴラムで有名な、ラビ・ロエベ

昔ラビが神の啓示を受け、ここチェコで粘土から人形を作ったそうです。神はそれに魂が宿ると伝えました。ラビは術を使い、魂が宿るように祈りました。すると、粘土の人形がむくっと起き上がりました。それがゴラムです。 ←これがゴラム人形。

ゴラムは力持ちなので、いろいろな人の助けをしましたが、難点はやりすぎてしまうこと。木を切ってほしいといわれると木を根こそぎ抜いてしまうし、井戸を掘るというと、大きな穴をほってしまう。でも、優しいゴラムはみんなの人気者でした。

でも、ある日スペインの将校が、力持ちのゴラムを誘いにやってきます。軍隊に欲しいというのです。そんなことになったら、大変なことになると思ったラビは、泣く泣くゴラムを元の粘土に返してしまいました。

悲しいゴラムの物語。裏に隠されたユダヤ人たちの苦悩の歴史が読み取れます。