サモラ・ライス

vengavale2008-01-18


久々に食べもののお話です。サモラには3つの名物があります。

一つは、カバー写真のサモラ・ライス。2人から注文できます。

何が入っているかというと、お米にモルシージャ(血のソーセージ)、ソーセージ、豚の耳などなどです。その昔、このあたりは貧しく、少しの材料で満腹になれるような料理をと考え出されたのが、これだそうです。確かに、豚の耳は安いですし、他のものと煮てしまえば臭みが軽減されます。

味はというと・・・・。最初はとても濃い味付けで、おいしかったのですが、vengavaleはもともと肉が苦手なので、ちょっとたくさんは食べられませんでした。それに、日本人なら4人でこちらの2人分くらいの量でちょうどいいと思います。非常におなかが膨らむので、数人で一つ頼み、あとは別のおかずを頼むべきでしょう。

前菜にスープとサラダをとろうと思いましたが、カマレラ(ウェートレスさん)が、サモラ・ライスはとても大きいから、スープだけでいいと思うと教えてくれたので、サラダはやめました。カマレラの言うとおり、ほんとうにサモラ・ライスは大きかったし、重かった。もうしばらく食べたくないくらい、味も濃かったです。

気を取り直して、デザートを少したのみました。二つ目の名物、カーニャ・デ・クレマという、長細いパイ生地の中に、カスタードクリームが入っていて、シナモンがかかっているお菓子です。 これは、味の濃いサモラ・ライスを食べた後には、ちょうどいい甘さでした。

最後の名物は、カステラのようなお菓子レボホ。 ちょうど、レモンケーキとカステラの中間くらいの甘さでしょうか。ここの名物らしいですが、かなり安かったので、保存食程度のお菓子なのかもしれません。これも昔貧しかったときの、低料金で美味しいものを、という知恵から生まれたのかもしれません。

ここにはパラドールがあり、その中のレストランでは、同じサモラ・ライスがvengavaleが入ったレストランの約1.5倍の値段で出されていました。どう考えても、あれはパラドールのレストランで、気取って食べるよりも、普通のレストランで食べたほうが、いいような気がします。