ザビエルってボンボンだったんだ
15世紀、日本にキリスト教と鉄砲が伝わりました。キリスト教を伝えた人、それがフランシスコ・ザビエルですね。
彼が生まれたところが、ここ、ザビエルです。実は、フランシスコって、ザビエル村の城主の息子だったというのです。大きなザビエル城が残っています。(カバー写真)
スペイン語では、普通Javierという名のひとは、「ハビエル」と発音し、にごりません。でも、バスク地方に行くと、Xabierとつづり、「ザビエル」とにごって発音します。このザビエル村も、XのほうのXabierとつづります。
彼の人生は、波乱万丈でした。 若い頃の彼は、こんな感じで、なかなかのイケメン。パリに留学し、モテモテな学生生活を送ったそうです。
でも、そこで師と出会い、自分の生きる道は、神の伝道者となることだと悟り、いきなり質素な伝道者生活が始まります。
それというのも、フランシスコの兄たちが、隣国に何かの罪で処刑され、ザビエル一家は周囲から孤立するという、不遇な運命に見舞われるのです。兄達を助けてもらおうと、神に祈ったのが、このお部屋。 キリスト像をいただく、神聖なお部屋と思いきや、周囲にはどくろの絵が黒い背景に描かれ、「どんな礼拝堂?」と思わせる不思議な部屋でした。
さて、彼はそんな不遇な経験をバネに、東洋へと向かいます。
ザビエル城の中は、博物館になっていて、フランシスコの伝道の様子や、記念のものなど、数多く展示されています。母親と父親の家紋と、ザビエル家の家紋も入り口に並んでいて、由緒正しいお家柄だったことが伺えます。
さて、いまやサン・フランシスコ(アメリカの都市名でなく、聖フランシスコの意)と呼ばれる、ザビエル氏。彼の人生を追ってみましょう。
つづく
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