ピンチョスとフランス

vengavale2008-03-18


バスク地方は、何と言ってもシーフードが美味しいです。中でも、バルで気軽に食べられるピンチョスが有名。お皿に、パンの上にいろいろな具がのったピンチョスを注文し、シドラ(アップルサイダー)やビールを飲みながら、立って食べれば、気分はもう地元民です。

 アンチョビが乗ったものがとても美味しかったです。二人で半分ずつ分けて、3種類も食べれば、軽いランチになってしまいます。vengavaleは、クロケタ(コロッケ)も頼み、それでおなかいっぱいになりました。

さて、実はここオンダリビアは、2回目の訪問です。4年前、友人に連れられて来て以来、もう一度訪れたいと思っていた村でした。ここはフランスの国境に近く、片道1.5ユーロで船が出ています。 この船、30分毎に出ていて、運転するお兄さんがボカリージョ(バゲットパンに具(ハムなど)をはさんだもの)を片手に、船を運転。それでも波が荒くないので、ボーっと景色を眺めているうち、国境を越えてしまいます。

オンダリビアは小さな街なので、同じ人と会う確立も大きいです。vengavaleは、街中で「おはようございます」と日本語で声をかけられました。(もうお昼すぎてたけど)。「おはようございます」と言い返すと、満面の笑みを浮かべたおじさん。家族で来ているらしく、そのままその場では別れました。

でも、船着場に行くと、その時のおじさんが並んでいます。「あ、日本語おじさんだ」と思わず口走ってしまい、しまったと思うvengavale。でも、おじさん、すかさず日本語で話しかけてくれました。

彼はフランス人ですが、20年前に合気道を習いに、京都に行き、嵐山の田端義男の家に住んでいたらしいのです。田端義男なんて、渋いですね。そして、まだ友達がいるそうです。しばらく使っていないのか、日本語が怪しいところもありましたが、とても楽しそうに話してくるので、船が出る20分ほどは、退屈しませんでした。

小さな娘さんとおじいさん、奥さんと一緒でしたが、日本語の会話にしばしキョトンとしていました。でも、きっと久しぶりに日本語が話せて、おじさんは嬉しかったのだろうと思います。

人があたたかいバスク。テロの集団ETAのために、印象が良くない人も多いかもしれませんが、バスクに来ると故郷に帰ったような気がします。