スペイン国境近くのポルトガル

vengavale2008-03-28


今日からまたポルトガル編です。こちらのゴールデンウィークにあたる3月20-24日まで、スペイン国境近くの街を訪ねてみました。

最初がこのエボラ。写真は12-13世紀ごろカテドラルです。ここは、16世紀に天正遣欧少年使節団が訪れたところだそうです。なぜこんな田舎に? 昔はスペインへの入り口として、立派な街だったのでしょうね。カテドラルの中に入りましたが、ステンドグラスが小さく、スペインやフランスの教会と比べると、若干地味な感じがしました。

それもそのはず、ここにはローマの遺跡が残されています。その一つが、ディアナ神殿と呼ばれるこれ。 なんと2世紀、ここがローマ帝国領だったときに建てられたものだそうです。けっこう原型が残されていて、夜はライトアップされていて、とてもキレイでした。ローマ人ってすごかったんだなあ。

その前には、ロイオス教会、その隣が今高級国営ホテル(ポサーダ)になっている、元ロイオス修道院です。 スペインの国営ホテル(パラドール)に比べると、ちょっとシャビーな感じで、あまり魅力的ではありませんでした。それに、ロイオス教会は、天井のアスレージョ(青いタイル)がキレイだと本には書いてあったのですが、なんと入り口のところに黒いカーテンが貼ってあり、入場料を払わないと入れないという、なんとも商業主義まるだしの教会だったので、がっかりでした。入場料を払うのはやぶさかではないですが、ああやって、見世物みたいに、黒いカーテンをはっているのって、不愉快でした。せめて扉でもつければいいのに。

 気を取り直して、街を囲む城壁に並行する、ローマの水道橋あとを見学へ。けっこう長く続いていました。

全体的に、地味地味な感じの街でした。エボラというと、エボラ熱を思い出してしまいますが、それもそのはず、ポルトガルってアフリカに植民地を持っていましたものね。名前が似ているものがあっても、不思議ではありません。

この日は寒く、途中雨も降り出しました。夜景はキレイで、街の中心のジラルド広場は少量の雨に濡れたあとで、光っていました。