クリスマス


スペインのクリスマスのメインは、1月6日。新年を迎えてからのクリスマスには、日本人にとっては違和感があることは、以前お話した。しかし、5日までクリスマスショッピングは続き、街もクリスマスイルミネーションを飾るのだ。


そして、6,7,8日と3連休を終え、やっと大イベントは終わる。9日からは、また平常どおりの日々が始まる。


話は変わるが、日本では年末に「古畑任三郎」のスペシャルの関係で、過去の古畑ドラマが再放送されていた。その中で「すべて閣下の所業」という松本幸四郎を犯人に迎えた2時間の「古畑」がやっていた。いつもいつも、かなり矛盾した設定があるのだが、それは原作・脚本三谷さんのご愛嬌、なんとなく「ま、いっか」でスルーしてしまう。


今回は、某国の領事館で起こった殺人事件。その中で、現地語はスペイン語になっていて、南米の国(架空)が設定になっていた。よくある設定ではあるが、ガスベスくんという、使用人の件は、実に無理がある。彼は、実は日本人で、松本幸四郎演じる「閣下」は、それを知らずに、スペイン語の脅迫状を書いたのは、ガルベスくんだと偽装する。


古畑はすぐに、それが偽装だと気付くのだが、ガルベス君は、スペイン語を話せないのに、現地人の振りをしないと、雇ってもらえないので、現地人のふりをしていた、という事情を話す。ここが、一番気になった。


そもそも観光ビザでこの某国に入ったガルベス(本名軽部)は、労働できない。労働するには、就労ビザが必要。それには、当然パスポートのチェックがある。ここで、日本国籍であるのが明らかになるのに、現地人の振りをして雇ってもらうことは、絶対にできないことになるのだ。


まあ、これくらいの無理な設定は、ドラマにはよくあるので、いちいち目くじら立てる必要なし。しかし、ビザの取得でいろいろ面倒なことを知っているvangavaleは、「世の中そんなに甘くないぞー」とTVに突っ込みを入れていたのでした。