サグラダ・ファミリア3 ガーゴイルの動物達

ヘビ



動物ネタつながりで、今日はガーゴイルのお話。実はvengavaleは、ガーゴイルが好きである。ガーゴイルとは、簡単に言うと、西洋の妖怪のこと。動物の顔に、矢印型の尾、鳥のような悪魔のような・・・と、どこかで見た人も多いはずである。vengavaleは、ガーゴイルの置物を、アメリカのシカゴで買ったが、これがまた、今にも動き出しそうで、面白いのである。


さて、サグラダ・ファミリアにもガーゴイルがいる。でも、悪魔の形はしていないのだ。ガウディの墓所の上、正面から回った、ちょっと色の茶色くなった側面に、それはいる。正面に気を取られすぎると、やはり見落としてしまうかもしれないが、ここには、色々な爬虫類のガーゴイルがいるのだ。


ところで、ガウディは自然が大好き。聖堂の中も、森をイメージしているので、ひとめで、「あ、これ木だ!」と分かる人も多いだろう。側面にも、その自然への尊敬の念があふれている。


もとい、ガーゴイルは、ヘビ、かたつむり、とかげ、かえる、カメレオン、サラマンダーなどなのだ。これが、みんな下を向いて彫られている。雨を逃がす樋の役割もするらしいが、下を向いているのは、マリアの純潔に目を向けられないで、逃げている象徴らしい。まあ、ガーゴイルというくらいだから、一応悪魔なわけだし。


それにしても、やはり爬虫類は悪魔の化身なわけだ。その外見から言っても、仕方のない解釈である。でも、ガウディは、彼等を嫌っていたわけではない。良く見ると、サグラダ・ファミリアの周りには、沢山の動物の彫刻が見られるのだ。亀、にわとり、ドラゴン(動物か?)、ハト・・・ガウディの森には、本当にさまざまな動物や植物がいるわけなのだ。


そういえば、聖堂内部に入ると、石も色々なところから運ばれており、強度に併せてそれが使われている。木と石を感じて、まるで永遠の森林浴を楽しんでいるような錯覚にも陥ったのだった。