スペインの五稜郭:聖カタリーナ城

さかな



榎本武揚は、幕末に元幕臣をひきつれて、北海道へ行った。そこで、共和国を作ろうとしたが、夢破れ、投降した。それが、あの五稜郭である。スペインにも五稜郭があった!それが、ここ聖カタリーナ城(Castillo de Santa Catalina)だ。


ここは、17世紀、イングランドの攻撃に悩まされていたスペインが、軍事要塞として建築したもの。いまでは、すっかりその要塞としての姿はなく、概観が残されているのみ。中は、教会、博物館、民芸店などになっている。


でも、面白いのは博物館。この要塞の歴史の展示と、漁業の歴史の展示がある。なんてことはない、写真やイラストの展示で、歴史がスペイン語で書かれてあるだけだが、これがすこぶる面白い。


昔、魚は擬人化して描かれていた。それが、写真の絵。なぜか、宇宙人のようになるのは、なぜだろう?海が荒れたり、船が沈んだりするのは、海の神様(これも魚の擬人化した姿でよく表される)のしわざだということで、そういう絵もよく描かれた。これは、東西共通かもしれない。


ここはカレータ海岸の横。だから、海水浴客がほとんど。近くにはパラドール。夜は、海岸を散歩するのも楽しい。ライトアップがキレイだ。駅からはバスが便利。まず、インフォメーションに行って、地図を手にいれてから目指したほうがいい。カディスは小さな街なので、何処へ行くにも、歩いてもさほど遠くない。