スペイン ソリア サント・ドミンゴ教会〜ロマネスクの風

ファサード



vengavale、マリア様の無原罪のお宿り祝日(12月8日)と土日を使って、スペインの北リオハ地方から、巡礼の道を西へ、ブルゴスまで行ってまいりました。昨日のサンティアゴねたが、いわば前ふりだったわけです。


さて、マドリッドからミネラルウォーターで有名なシグエンサを通って、車で約4時間。ソリアという街に到着。ここは、「カスティージャ・イ・レオン」州というところにある。カスティージャは、castilloつまり、お城の類義語。それだけに、どの街に行っても、盾型のシンボルマークには、お城の絵が描いてあります。


着いてみると、結構移民が多いことに気づきます。イスラム教らしき人もちらほら。街の中心もシティバンクの支店があるくらい、かなり近代的。産業都市として栄えているらしい。


ここで有名なのは、なんといっても、サント・ドミンゴ教会。大きな道路の脇に建っているので、簡単に見つけることができます。圧巻なのは、門のファサード。これは、ロマネスク様式だそうで、その特徴として、彫刻がみごとです。


入り口から見上げると、さまざまな人間が、いろいろな動作をしている彫刻が彫られており、これは聖書の物語を表しているそうです。ちょっと人形劇のような、埴輪のような顔と3頭身の身体で、天地創造から、黙示録まで、一つ一つ見ていくと、一日かかってしまうくらい、精巧なつくりです。(写真参照)


中に入ると、ちょうどミサをやっていました。修道女たちが、聖書の祈りか何かを読み上げ、それに他の修道女たちが「アーメン」と応えます。席とミサの間には、格子があり、一般の人が入れないようになっているのですが、おそらくミサが終わったら、その格子もはずされるのだと思います。


この日は祝日なので、マリア様の受胎を祝っていたのだと思います。スペイン語って、こうして聞くととても美しく響きます。


この日は、なんと晴れているのに、みぞれが降っていました。雪よりも固いような、まるで発泡スチロールの玉のような白いものです。冷たい身体を温めるのをかねて、パラドールにも行ってみました。Parador de Soriaは、高台の上に建っているので、宿泊をしなくても、カフェテリアでお茶を飲めば、眼下にデュエロ川を眺めることができます。ここからの景色はとてもキレイ。どうせお茶を飲むなら、街中でなく、ぜひこのパラドールまで足を伸ばしましょう。


このパラドールのある公園は、城の公園と呼ばれていて、詩人マチャードという人がソリアについての詩を書いたそうです。その詩の風景が、ここから眺められ、誰でも詩人になれそうです。


しかし、本当に寒かった。。。。詩人になる前に、死人になるかと思いました。寒っ。


[vengavale 今日のいちおし] (音楽)一世風靡SEPIA
シングルズ

ソリア、ソリアと口すさんでいたら、一世風靡セピアの「ソリャ、ソリャ、ソリャ、ソリャ」という歌が頭に浮かびました。もういっぱしの俳優になっているメンバーの面々ですが、かすかな記憶をたどって、かっこよく踊っていたのを思い出します。