マドリッドーサルスエラ

サルスエラ(Zarzuela)を観てみた。

スペインというと、フラメンコだけだと思う人は多いと思うが、もう一つ、スペインの歌劇がサルスエラと呼ばれるものだ。

文字通り、歌と踊りだが、サルスエラは、日本で言うと「吉本興業のお笑い」に「宝塚歌劇の踊り」の小型版という感じだ。つまり、笑いあり、はでな踊りあり、という感じ。

vengavaleが観たのは、2セッションあり、1つ目が「水、砂糖菓子、お酒」というもの。母と娘が結婚相手に誰がいいか、とか、現れたボンボンの青年にうまく近づいたり、バーのママと三角関係になったり、、、というもの。最後の方に、声量のものすごい大御所と思われる女性(かなり太っている)が現れる。この人は、バーのママと敵対している女性という設定。でも、最後はみんな仲良くなって、歌を歌う。

2セッション目は「グランビア」という、2人の老紳士が、グランビア通りを訪れ、人々の様々な生活を見るという筋。ミスユニバースのような場面から始まり、物乞い、酔っ払い、スリ、噴水のシベレス女神のぼやきなど、これも面白おかしく語られる。そして、最初のセッションで大御所だった女性が、再び最後に出てきて、そのすばらしい声量で歌いきる。

それにしても、同じキャストで2つの違う物語を1時間ずつ同じ日に行う、って結構大変だと思う。それでも、観客はウケていて、vengavaleもところどころ理解できたが、やはりギャグを理解するには相当時間がかかると実感。

スペインに来たら、フラメンコ、闘牛だけでなく、このサルスエラも体験してみよう。気軽に行けるし、よっぽど有名なものでなければ、当日券で入れる。