セゴビア2−白雪姫のお城

vengavale2007-06-12


ディズニーランドに一歩足を踏み入れると、高々と聳え立つ白雪姫のお城が見える。あのモデルになったのが、セゴビアのアルカサルだそうだ。

ここは観光名所として、セゴビア観光には必ずどのツアーにも入っているようで、混んでいる。これから夏のハイシーズンには、朝早く行くほうが無難かもしれない。

入場チケットを買いに行くと、日本語のパンフレットが売られていた。ここはガイドツアーもあるが、時間の無い人には、パンフレット購入がおすすめ(4.5E)。買うほど興味のないひとは、アルカサルを入った門の先で無料のリーフレットをくれる。日本語もある。

もとい、チケット売り場で、日本語パンフを購入。写真もきれいで、ちょっとしたお土産にもなる。ここでこれを注文すると、担当のおばさんが、「よん、ごじゅう」と日本語で4.5ユーロを言いたいのだと思われる言葉をかけてきた。非常に嬉しそう。支払うと「ありがと」とこれまた日本語。日本人観光客が多いことがうかがえる。

さて、このアルカサル。以前の日記にも書いたように、「アル」という言葉があるのは、イスラムの語源だ。現にここもローマ⇒8世紀イスラム教進入⇒レコンキスタキリスト教王国による国土回復戦)の過程で、建築を増築を繰り返していた。ここは要塞として12世紀に作られたようだが、その後、牢獄や武器の学校になったりと、様々な歴史をもつ建物だ。

入り口に入る前に見上げる塔は(写真参照)、ファン2世の塔と呼ばれる。ファン2世は15世紀にこの塔を増築したそうだ。この塔は、別料金で上まで上がれるようになっている。ただし、長くて急な階段を歩いていくので、高所恐怖症や足の悪いひとは、よしたほうがいい。でも、上からはセゴビアの町が一望できて、非常に美しい。

まずアルカサルに入ると、最初の部屋はイスラム文化の影響で、ムデハル様式の窓や模様が使われている。 キリスト教イスラム教、混合した建物だ。

そして、玉座の間に入る。ここは天井の装飾にも注目。オリジナルは1862年の火災で燃えてしまったようだが、のち、同時代のほかの職人が再建したそうだ。この玉座はアルフォンソ13世と王妃が20世紀前半にここを訪れた時に作られたそうだ。 この鷲は、聖ヨハネのシンボルだそうだ。

つづく。