サロン・デル・マンガーー日本マンガとアニメファンの祭典

vengavale2007-11-06


vengavale、またまたバルセロナです。今回は観光ではなく、サロン・デル・マンガという、日本のマンガ・アニメファンのスペイン最大の祭典に参加するためでした。

日本でもアニメーション映画祭(東京国際アニメーションフェスティバルなどが有名)や、コミック・マーケット(略称コミケ=同人誌などの日本最大の即売会)などがありますが、サロン・デル・マンガとは、マンガ、アニメDVD,フィギア、ぬいぐるみ、おもちゃ、スペインの同人誌など、マンガやアニメに関するあらゆるものが販売され、また、日本文化紹介のイベント、コスプレコンテスト、カラオケ大会、などありとあらゆるものが楽しめるというお祭りなのです。

スペインで日本のマンガやアニメが大人気なのは、以前も日記に書いたとおりです。でも、非常に値段が高いので、読みたくても観たくても、マンガやDVDを買えない若者がたくさんいます。ここでは、そんなマンガも、特価で売られていたり、レアものも見つかったり、コスプレを楽しめたりと、いろいろな特典があります。

11月1日〜4日まで、4日間開かれるこの祭典。スペインはもとより、近隣諸国からもたくさんのファンが訪れるそうです。去年は約6万人が参加。今年はもっと多くなるだろうと予想されています。

開場は10時くらいですが、朝から会場の周りは行列です。 入場料は通常料金5ユーロ、25才以下はユースカードというものを持っていれば割引があります。でも、その入場券の半券を持って、インフォデスクに行くと、雑誌やDVD、マンガなどのお土産がもらえます。vengavaleは、雑誌とDVDをもらいました。最新のものではないにせよ、ゆうに元はとれます。

会場に入ると、そこはもう日本のアニメ、マンガの世界。もちろん、スターウォーズスパイダーマンなどのアメリカものもあるにはありますが、非常に限られたお店のみです。ここは、漫画出版社、アニメ販売会社、ゲーム販売会社、漫画専門学校、同人誌販売グループ、日本食専門店、日本商品を扱うお店などが、ブースを出しています。

ここで、まず、用語の説明をしておきましょう。スペインで使われる日本語の用語は、日本で使われるのと若干違った意味で用いられています。

1)MANGA−−もちろん漫画のことですが、日本の漫画以外に、アニメのことも指します。そして、広義では日本文化全体も意味する場合があるので、マンガフェスティバルというと、日本のマンガ、アニメ、将棋や囲碁、いけばな、お料理などの日本文化全般の紹介の会場になるわけです。アニメのことを特に示す場合は、アニマシオンといいます。

2)OTAKU−−日本のマンガ、アニメ、ゲームのファンのことをさします。日本では、コンピューターオタクなど、アニメ・マンガ以外のマニアにも使われることが多いですが、ここでは日本限定。それより広義の意味では、フリーキー(英語のフリークから来ています)という用語を使います。実際会場では、クルチューラ・オタク(オタク文化)というお部屋では、無料で遊べるゲームのお部屋でした。

3)SHOJOーー女性が好きなマンガやアニメのジャンルを指します。「エス ショジョ」というと、女っぽいとか女が好きなモノとか広義にはやおいやBLと呼ばれる男性同士の愛を描いたマンガやアニメのことも指します。面白いのは、SHONENという用語はあまり用いられません。男性向けがマンガやアニメでは、前提となっているからか、少女向けの方がバラエティが多いからかと思われます。

4)HENTAI−−日本では痴漢などをさすこの言葉は、欧米では日本のマンガ・アニメの中のエロティックな描写があるものを指します。いわゆるエロマンガ(マンガ・エロティコ)だけでなく、前出のやおい、BL、女性同士の恋愛を描くユリといわれるジャンルなども、HENTAIとして呼ばれることが多いです。

5)MACHANDAIZ−−マーチャンダイズという英語から来た言葉で、日本で言うキャラクターグッズを指します。ぬいぐるみ、フィギア、小物など、マンガ、アニメから発生した商品を全てこう呼びます。

さあ、この基本用語を覚えたら、サロン・デル・マンガの詳細に移りましょう!

(つづく)

<今日のおススメ>スペインでは未だに人気の高いアニメ「聖闘士聖矢」です。なぜこれをご紹介するかは、次回のお楽しみ。

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